「THE LIVING DEAD」& K

BUMP OF CHICKENの「THE LIVING DEAD」に関する記事が
B-PASS6月号のアルバムヒストリー内で掲載されています。
自分にとってバンプとの出会いはこのアルバムであり、今も燦然と輝く"物語"の始まりである。

この雑誌の中で(というかB-PASS2000年5月号でのインタビューよりの抜粋)、
vocal藤原基央さんがこう語っています。
>「FLAME VEIN」が"陽"としたら
「THE LIVING DEAD」は"陰"のアルバム、みたいな


自分では気づかなかった。
今まで何度となく聞き込んだこの2枚に繋がりを見出すことはなかった


「FLAME VEIN」⇔ 「THE LIVING DEAD」
ガラスのブルース  ⇔  K
くだらない唄  ⇔  続・くだらない唄
とっておきの唄  ⇔  リリィ
ナイフ  ⇔  Ever lasting lie


言われてみると確かにこの2枚に多くの"対"を、見い出すことができる。
POPで明るくテンポのある、
言わば人に聞かせる曲調の「FLAME VEIN」 に対して、
「THE LIVING DEAD」には彼らの胸のうちの深い思慮が感じられる。
それはBUMP OF CHICKENがその2つを併せ持つバンドであるということを意味するのではないだろうか。

>「リスナーの人にどうとってもらえるか分からないですけど、僕らにとっては自問自答のためのアルバムだったんですね。見つめ直すというか」

自問自答こそが彼らの原点であり、彼らの求める音楽の形なんだろう。
一見、自問自答は"陰"かもしれない。
しかしその先には見える彼らの進むべき道は、長く険しくはあるが輝いている。
そんなことをアルバムの表表紙から読み取ることができるのではないだろうか。
そして彼らは「jupiter」でそれを証明した...



「K」、それはこのアルバムの代表曲であり表題曲である。
THE LIVING DEAD = 生ける屍 
それは間違いなく「K」の主人公である黒猫を指しているはずだ。
そしてKは「自問自答のためのアルバム」のなかで「自問自答の物語」として存在する。

記事中、筆者は「Kを聴いたとき、太宰治の名作「走れメロス」を思い浮かべた」と書いている。
確かにKは画家と黒猫の友情と信頼が物語の中心となっている。
しかし自分にはこの「K」に「走れメロス」のような複雑な感情が入り組んでいるとは思えない。
そこには彼らの分身である"黒猫"の純粋でストレートな気持ちが投影されているのではないかだろうか


しかしこのように否定する一方で自分にもこの筆者と同じようにKを見ることがある。
自分が「K」を初めて聴いたとき思い浮かべたのが「100万回生きたねこ」という絵本である。
実際この絵本は愛がテーマになっており、友情が根本を成すKとは全く異なるかもしれない。
自分自身この絵本が好きなこともあり「ねこ」という共通点だけで2つをリンクさせてしまったのかもしれない。

でもそれでいいじゃないか?
純粋でストレートな気持ちというのは時として逆に見えにくいものでもある。
人によって見方が変わってもいいのではないか?
奇しくもこの雑誌のカルチャーページに「恋する絵本」として「100万回生きたねこ」が紹介されている。
こんな些細なことでさえ"運命"だと感じてしまう自分がいる。


「K」、それは聴く人によって感じ方が異なる曲である。それが「K」という曲の魅力でもある。 「K」、それは闇の夜に輝く聖なる騎士。涙の音さえ物語に変えてしまう。 「K」、それは聴く人自身を投影する「鏡」として存在するのではないだろうか?

"K"
この曲の歌詞は物語の一部として存在し、リスナーに向けられた"メッセージ"ではないのかもしれません。
しかし、恰も「リスナーに唄いかけている」ように感じられるところに、この"K"という曲の素晴らしさがあるのではないでしょうか?


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本当に稚拙な文章で申し訳ない。
BUMP OF CHICKENの魅力を伝えるだけの言語力が自分にはない。
しかし、もしこの文章に少しでも興味を持った方はこの記事を読んでもらいたい、
そしてこのアルバムを聞いて(聞きなおして)もらいたい。。
自分自身このアルバムを聞きなおし、BUMP OF CHICKENというバンドの新たな一面を垣間見、さらに好きになったことは言うまでもない。

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日記中、B-PASS2004年6月号の文章を掲載させていただきました。
自分自身この記事に深い感銘を受け、BUMP OF CHICKENへの熱い思いを胸に上記の文章を書きました。
無断掲載していることをお許しください。
copyright.シンコー・ミュージック BUMP OF CHICKEN



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